練習できない恥骨痛・グローインペイン

2 min 330 views

患者

20代 男性 マラソン選手

2019/10~2020/6 現在も症状も落ち着いているが、コンディショニングに来てくれています。

症状

去年の6月から恥骨結合炎をMRIを撮り、診断を受けている。一昨年ぐらいから股関節の辺りに違和感は感じていたが、痛みが出るほどではなかった。

最近は一番ヒドい時に比べると走れるようにはなったが、力を60%ぐらい出すとその股関節の付け根(恥骨の辺り)が痛くなり、練習ができない。日常生活は問題なく、過ごせているがリハビリが長期間かかっており焦っている。少しでも早く復帰できる事と再発防止の為にチームメイトからの紹介で来てくれました。

施術は施術前と後の股関節の可動域のチェック、筋力のチェックを毎回してもらい様子、動きを確認した。

(症状が載っているサイトを拝借し、貼っておきます。気になる方は見てください)

有名人では

サッカーの中田英寿選手、長谷部誠選、競歩の鈴木雄介選手もグロインペインで苦しんだ。

施術内容と経過

初回

足の先、スネのツボを使い、楽に動くようになった。動いやすい感じは出ている。肩甲骨のツボを使った。

また練習をしてもらい様子を伺う。

2回目 1週間後

効果のほどはよくわからなかった。

患者さん自身でいつも行っているセルフチェックをしてもらう。

・内転筋の筋力チェック(内転筋のMMT)

・股関節の可動域チェック(カエルストレッチなど)

張りや違和感を確認してもらった。

足先、スネ、背中、肩甲骨のツボを使い、活法を加えた。

再度確認してもらい、張りや違和感はなくなった。

3回目 1週間後

前回は効果を感じて、練習で75%まで上げる事ができた。練習後に反動で張りや痛み、違和感に感じる。

今回も施術前にチェックしてもらう。

前回と同様の施術を行った。

4回目 1週間後

調子はいい感じだった。今回は80%ぐらい上げて股関節の張りや違和感が出たので専属のトレーナーの方に局所に鍼をしてもらったとの事。

内転筋の筋力チェックで恥骨辺りのツマリ感と違和感を感じる。足首を動きやすく調整してあげるとその違和感もなくなった。

5回目 1週間後

先日MRIを撮って炎症はそれほど出ていない様子で、経過は順調とドクターに言われた。調子は悪くない。80%の強度でも張りや違和感は少なくなってきた。

6回目 1週間後

ほぼ100%で練習が行えるようになってきた。反動で恥骨辺りの違和感は出てしまう。

施術を終えるとその違和感はほぼ感じなくなった。

7回目 1週間後

100%ですると少し張りを感じる程度になってきているので練習が楽しくなってきたと教えてくれた。反動は出るものの前に比べるとかなり良い感じではある。

8回目 1週間後

100%での練習はできるようにはなってきたが、まだ股関節や恥骨の辺りが完全にスッキリしないのでチームとドクターと相談をしてステロイドを打つ事になった。

9回目 1週間後

ステロイド後は調子も良く、ハードな練習にも耐えられるようになってきた。反動も少なくなってきている。

若干出るので調整を行う。

10回目 3週間後

合宿があったため期間が空いたが、調子は悪くない。来週から試合を意識した本格的な練習に取り組んでいく予定。

現在股関節痛、恥骨痛の痛みはほぼなくなり、身体のコンディショニングのために来てくれている。

ツボ

中腰、曲泉、T9、T10、陰谷、胞肓、築賓、合谷、肩稜、下巨虚、足臨泣、腸鳴、巨骨など

その都度適宜選んで使用した。

活法と手技

骨盤回し、仙骨調整、距腿関節の調整など

考察

今回は当院だけでの施術だけで良くなったワケではなく、専属のトレーナーの施術、リハ、トレーニング、ドクターの治療も含めて患者さんの症状が良くなり、早く復帰できるように力を合わせた。プロ、アマ選手問わず、選手ファーストが重要である。

当院では局所(恥骨、股関節)にとらわれず、動きを改善できるように考えて施術を組み立ていく。

股関節や恥骨の痛みには様々な要因があり、背中張り、仙腸関節の動きの悪さ、足首の問題などがあるのではないかと考えられる。

患者さんも違う視点からの施術を気に入ってくれて当院にも通ってくれていたのだろうと思う。真面目に通ってくれてさらにチームメイトもご紹介して頂いた。

今回の恥骨痛に関してはとても勉強になることが多く、日ごろから身体に気を使っているアスリートだからこそ鍼をした直後動作の確認、ここが良くなった、まだここが気になる事や練習中に違和感、痛みなど事細やかに教えて頂いた。

この経験を活かして股関節や恥骨の痛みにも今後も取り組んでいきたい。

関連記事